黄色い涙@梅田ガーデンシネマ

黄色い涙 ~より道のススメ~ [DVD]
いや〜よかったわ、、、て、てっこん、ぼくいも、て全部この書き出しではじまってるんですけど、、、うざいし信憑性ないよね(笑)。
犬童監督がすごく撮りたかった作品で、それを嵐5人で、と監督が願って(たぶん松本さんの役どころなんて5人いるからっていうだけの後付けだよね、正解だとは思うけど)それに嵐5人で応えて、決して自己満足になっていない作品にしあがっている・・・と思います。ヲタなのでわかんねーや。
嵐っぽいようで嵐じゃない、嵐という枠組みをとっぱらって個々として見てもらえれば、けど、嵐という枠組みの中に5人がいたからこそ出せた空気感で、、、ただの企画物のアイドル映画では決してないはず。あれだけプロ意識が高くて、それなのにプロっぽくなく普通の男子っぽく仲がよくて、そういう彼らだからこそ、できた映画、だと思います。そういった意味で、たくさんの人に見てもらって評価してもらって、嵐という枠組みの5人も見てもらえるようになればいいな。
Jストームの広報も、これまでになかった感じで、ますます今後の展開に踊らされる気がします。

ヲタ感想は部活にて。以下、ねたばれ。

  • 松原智恵子が本当に死にそうで、せりふ全然ないのにその存在感にびっくりした
  • 香椎さんあんますきじゃなくって、昭和の顔なのかそうじゃないのかよくわかんなかった。どっちかというとぶっきらぼうなタイプに見えたけど、章ちゃんにデートに誘われたときにデレったときがちょうかわゆかった
  • 小市慢太郎さんがクレジットされてたけど、しんだふりする漫画家先生?? いまいち確信がもてなかった。そうだとしたらすごい太ってなかった??
  • とってもベタな脚本。笑いが起きたとこ、天丼キャッチ、娘がどっかの馬の骨に呼び出されて包丁をとぐ父、ギターを質屋に入れるのをおがむ、、、「聖徳太子をこんな団体で見たの初めて」
  • 二宮さん。なんつうの、普通すぎるよ。この普通っぽさを魅力的に演じてしまうのがにのみやさんの凄さではないか(ずっといってる気がする・・・)。なんかキャラに色付けしてあったらやりやすいんだろうけどねー、そういうのもなく、その普通の人にカチッと存在感を持たせてしまう。いをうじま見たときはにのみやの演技久々wwwとか思って新鮮だったけど、さすがに続くとあれ、おんなじような感じ???という気がしないでもない。ちょっと異色作やってくんないかな。にのみやさんが真ん中にいてこその映画だったんではないだろうか。
  • 大野さん。絵描きなんてちょうはまり役じゃん、と思ったけど、その内面的な演技に想像していたのとギャップがありました。ピカンチピカンチダブルを未見なので、ほんとにこの人の演技を見る機会って数少なかったんですが、こういう役もできるんだー・・・と素直に振幅に驚いた。こんなシュールというか、どっかゆるんでる感じの役だとは思わなかった。だって!嵐の中でいちばん歌も踊りも超絶にうまいんだよ! もっと大勢の人が見れる場に出てほしい気がするし、そうではなくてわかる人だけに対して評価される場にいてほしい気もするし。筆を折るシーンは胸が痛かったですね、それは実際の大野さんの絵描きの才能に裏付けられたものではなかろうか。あと、最後の手紙もほんとよかったよ。
  • 相葉さん。美☆スタイルすぎて完全に昭和の人じゃなかったね。ダメすぎて、それでいてにくめないキュートな翔ちゃ、章ちゃんにきゅんきゅん。ほんと、「章ちゃん」て自然に呼んじゃう感じの役だった。終盤、限界を感じたり互いにとげのあるような雰囲気になっても、このひとの明るさがあるから(持ち前のものも!)救われた気がする。圭くんと竜三くんは夢をあきらめるわけだけど、「僕のいのちだから」っていって、仕事のかたわら、ぽろろんとギター鳴らしたりしてそう。歌手志望て!!!!て役どころに一番ちょwwwwwて思ったけど、夢破れるわけだし、適役だったのかしら(笑)
  • 櫻井さん。やっぱ理屈こねまくりでどーも運動神経がともなわない櫻井さんが大好き、わりとこういうダメダメな役はじめてぽいこと言われてるけど、素の櫻井さんもわりと近いイメージでとらえてまっせ、心配無用(何が!)。はまってると思うけどね、ライトな櫻井ファンはこんなの翔くんじゃない!と思うかもしれないけど、大半はそうでもないんじゃないの?(どこの大半だよ) 二宮さんも松本さんも方言がありましたが、なーぜーか、櫻井さんに違和感を感じてしまうのはわたしが関西人だから? 京都弁ってほんとにこんな違和感感じるものなのかしら。櫻井さん自身に違和感を感じてるから?(笑)
  • 松本さん。はぐれメタル並みの出演時間5分だったのに、岩手弁乙。4人とは対照的に、あの時代にいたごく普通のひと、という感じの立ち位置なんですけど、4人がひきたってよかったというのもあるし、ごくごく普通の人もキラキラと輝きながら*1生きてるんだよ、という側面が見えてよかったと思う。
  • なんか夢を追ってればかっこいいんだ、という視点から見ると、女性キャラの扱いがぞんざいでイヤンだなーとか思ったり。女性が悪者になってしまう、そりゃ虐げられるっつうの。「セックスなんてつまんないよねー」って言うに決まってる。かおるちゃんに共感できないのはまだしも、時枝ちゃんもわかんないもんね、何を思っておつとめにでることにしたんだろう、ちょっと浮気っぽいこともしてたりしたし。夢を追う章ちゃんが好きだけど(ギター売った章ちゃんに失望するとかベタな展開を思ったりした)、現実として一緒にいてほしいひともいたりして、勝手だよな〜よくわかんない。それでなんか夜のお店でテクニック仕込んで(下世話な表現ですみません、違う?)体ごと章ちゃんを・・・ってどうよ?みたいな。
  • 衣装協力の少なさに笑った*2。みんな持ち出しかよって勢い(笑)。
  • 音楽なぁ、よかったんだけど。場面転換時に入るドラムとかトロンボーンの音がいまいちなじまなかったなー。これはわたしが吹き物やってるから感じる違和感だと思うんだけど。あと、東京佼成が音楽協力に入ってたけど、、、何の協力??

ニセ医者、実はばれてたんだよ、いいお友達がいてよかったねえ、というところ、4人で夢を追うなんてもう限界なんだよ!て思った矢先に離れ離れになることを決意したこと、ならざるをえなかったこと、けど、4人でいたことのやさしさを実感したこと、そして最後の圭くんの手紙「絵や小説のことだけを考えては生きられない、誰かがいれば、誰かのために何かをしてしまう、ひとりでいれば、誰かを求めてしまう、そんな平凡な人間だということがわかりました」というところ、ほんとにせつなかったね。それだけに、ギャグかと思ったあの終わり方(ヲタが混じってると失笑が起きて普通のお客さんにはてな?てなっちゃうのがやだね・・・)も明るくてよかったかな(個人的にはorzorzorzだったんですが!)。

*1:このひとが好きだから光って見えてるだけかもしれません

*2:エンドロールを見るのがすきなんです