鉄コン筋クリート@109シネマズ箕面

鉄コン筋クリート オリジナル・サウンドトラック※原作未読・ジャニヲタの欲目満載の感想ですのでご注意下さい。
いやあ・・・よかったわ。二宮さんが出てるから見に行ったけど、ほんと二宮さんに感謝・・・してやるよ!(トゥンデレ)(読み返してみると二宮べた褒めでちょっと恥ずかしい) わたしは根っからのアニヲタで、声優の仕事を高く評価したいので、いわゆるテレビに顔を出している俳優さんを使うアニメ作品に懐疑的なんですけど、話そのものが好みだったし、中の人もよかったです。あと蒼井優の演じる力には毎度驚かされます。すげえわあの子。
たぶん普通の人からすると、優ちゃんに二宮さんが食われてる感がある気がするんだけど、わたしは二宮さんにちょっとした欲目がありまして、第一声でなんか二宮さんの鉄コンへの意気込みがぶわーーーっと伝わって(幻想ですよ)ぐっときました。監督は青の炎の狂気っぷりを評価してキャスティングしたみたいで、全編通して見て納得。淡々としてるんだけど、狡猾で、狂気を秘めていて、でもきちんと優しいところもあって、そして押し殺された思いを口にする・・・そういう二宮さんをクロに補完しながら見たのね(ほんとに好きな人が出ているとこういう見方ができて楽しめるんですけど、やっぱ中途半端に顔だけ知ってるひとだけに出られるとやっぱだめなんだと思う、アニメは。やはり声だけで演技してる人は、起伏の出し方なんかが違うもんね、そういう技巧的なのを狙ってない作品もあって、この作品はアタリだったのかもしれない)。つまり補完できないひとには伝わりにくかったんじゃないかなあ、と思う。シロに比べるとやっぱ声がおとなっぽかったし(永遠の17歳もさすがにな)。あー、いちばん違和感があったのが最後海に飛び込むときの「ィヤッホーーーイ!」です(笑)。解放されたんだ、よかった、とストーリーにほっとしたと同時に、わたしの中で二宮さんのこのキャラは認識されてないのでびっくりしました。
声に関して言うとくんくの沢田がよかった、ぼんやりしてるぽいけどやさしくて。ほかはあんまり印象ないわ、伊勢谷はまぁ伊勢谷だ、という感じ。じっちゃの納谷さんの声をじっくり聞きたい。
ストーリーはねぇ、原作知ってるひとはどうなのかなー、結局宝町はどうなったの?シロとクロは?イタチの存在って?あれれれ??という感じで、あっけない終わり方だったような気がしないでもないんだけど、わたしはほんともう、シロとクロのふたりの絆にぐっときていて、よかったなー、と思った(そこが話の核だったらいいなと思う)。誰かを守ることで精神的安定を保っている、それって実は相手に守られている、ていう設定で、精神的安定を保てずに狂気を孕むことがあるような男子が好物なんです☆ いちばんに思い当たったのがっポイ!の平と万里だな。万能なほうが実は弱いんだよね。イタチは結局、実際の存在ではなくて誰かの狂気を具現化したものなのかな?(イタチの押し殺した声もよかったよ二宮さん)クロが持ってるシロや町に持ってるきれいな思いと汚い思いが入り混じった暗い感情、というか。その暴走がシロによって救われて浄化され(ちょっときれいすぎますか)、その感情は大きな力になる、と消化してまとめてみたけど、陳腐ですみません、原作読みますね。誰しもが多かれ少なかれ持っている狂気の部分を救ってくれる存在がいるのってうらやましいよね。相手の救いになることが自分をも救うのか。
作画もすばらしくて、冒頭ですーっとあの宝町の色彩感に引き込まれました。DVD化が楽しみです。