フライ、ダディ、フライ

フライ,ダディ,フライFLY! メイキング オブ「フライ,ダディ,フライ」 [DVD]
映画化決定からまる1年*1、ついに見てきました。みんなスターウォーズとか見てる場合じゃない(また1作も見たこともないくせにそんな暴言を・・・)。しかし電車男よりも初動が下だったので鬱だ・・・世間一般の人が何考えてるのかわかんねぇ。いや、世間一般なんてどうでもよくて、金城にいやん本人が入魂の脚本化、ミスチルが歌を作り、そしてなにより大好きなじゅんじゅん*2が熱望して熱演したこの作品を、自分も好きで映像化に出会えたことがもう奇跡だと思ってる。もうすべてが良すぎて感想を考えて見ることもなかったくらい。普通は見ながらあれこれ書くことを考えてんだけど、もうあまりのうれしさにそれもできなかったぽい。


しかしてあたしが思い描いてた原作のイメージとはまったくかけはなれていて(笑)、スンシンもおっさんも全然あんなんじゃないなぁ。なんかね、スンシンというよりじゅんじゅんだー☆アハ☆と思いながら見てたから(終わってるね)あまりのストイックさにびっくりした。いやスンシンはあんなんだけど、どーしてもじゅんじゅんがそうは見えなくて。でもアクションとかは申し分なかった。するっと木に登ったり、懐に入りにいくとことか。鷹の舞もふわーっと両手を伸ばすところなんてぞわーっときた。振り付けもすごい雰囲気出てたよ。
おっさんはねー、堤真一ではやっぱかっこよすぎるよね。体の変化とかよくわかんなかったし。けど運動不足のおっさんも演じつつ、体のできあがったおっさんも体張って演技できるんだからすごい。全編緑ジャージと変に似合わないスーツ姿で、なんかあれでいいのかなぁ、と思ってしまう。賭けの対象にされてた、て怒るシーンが原作にあったかどうか覚えてないんやけど、
ゾンビーズは南方くん役の松尾敏伸くんは男前!やのに大根でびっくりしました! 映画の雰囲気が明るいので微笑ましく見れたけど。南方くんはもうちょい知的な感じだけど、まぁいいや(笑)。ゾンビーズはなんだかアホ男子高生、という感じで描かれてるけど(実際みんな壊れすぎ)、ほんとはみんないろいろ抱えてるのよねー、と思いつつ。
なっちゃんはまじでかわいくてどうしようかと思った。
おっさんが木に登りきれたシーン、登った木の上の背景がしょぼすぎ・・・! お金なかったのかな・・・なんて。
ランニングハイはエンディングシーンでかぶってくるのかなぁと思いつつ、いっさい映像なしのエンドロールで流れてきて、それはそれでよかった。
なんかもうあんまり感想になってないなぁ・・・ひいきめ入りすぎで。笑いあり、ちょっとの涙あり、そして踏み出そうとする一歩を後押ししてくれる映画です。

あたしは金城一紀レヴォリューションNo.3に運命的に出会い、GO (講談社文庫)に出会い、映画を見て、という自分の一番感覚的なところで惹かれた作品たちで、これからもずっとずっと好きでいると思う。青春!

これでドラマ化は勘弁してほしいな・・・たぶん映像権って原作者はあんまり口出せなくて、確か版元の講談社だか角川だかの権利やと思うけど・・・日テレ系列なのでないと思いたい。

*1:はしゃいでる→id:hinomaru:040701#p11

*2:岡田准一くん