ひふみよ 小沢健二コンサートツアー 二零一零年 六月二三日@サンポート高松

オリーブ少女とも渋谷系とも縁遠い片田舎の女子、女子っていうようなかわいいものでもなかったな、何者とも知れない生き物だったけれども、中学生ごろに流行の音楽などを聴き始めたときに「愛し愛されて生きるのさ」を聴いて以来ずっと、小沢くんの多幸感あふれる楽曲は、耳になじんでもはや空気となってわたしの人生とともにあった、その楽曲たちは、時を経てもまったく色褪せることなく、きらきらをいっそう増して再会できるなんて、本当にしあわせすぎた。30歳になる前にこういう体験ができてよかったなー、おおげさだけど生きてりゃほんといいことあるなー、生きててよかった、長生きしよう!て気持ちになりました。
ようやく落ち着いて見れたので、感じたことをできるだけたくさん書きとめておく。

  • 最初、真っ暗になるんだけど、大阪よりも高松はより真っ暗だった気がする。目が慣れるまでかなり時間がかかった。ステージに近いところで照明を見ていたからかな〜。真っ暗な中、「しこく〜かがわ〜」ていきなりごきげんな様子で出てきたときの歓声ったら!!
  • 天使たちのシーンで、じっくりメンバーも含めて音楽を楽しんだ。大阪はステージから遠かったので、ブレンドされた音楽だったように思う、高松はスピーカーにも近かったし、混ざり合う前のネイティブに近い音を聴けた。自分もトランペットやってるので、やはりホーンセクションに耳がいくんだけど、もうね、っぱっぱっぱっ、て裏打ちの3つの音だけでも素晴らしくて涙が出そうに・・・あとタンバリンも!!(配置的にパーカッションも近いので気になる)あと、なーごさんのソロのところは、フリューゲルホルンに持ち替えてるんだと思ったくらい柔らかくて、同じ楽器から出てるとは思えなかったなぁ、あと、サックスもソプラノかと思ってたわー、しかしアルトっぽくもテナーっぽい音も出るんだよねー、すごい。
  • いちごが染まる、アンニュイでセクシーな。ポップスで3拍子の曲ってめずらしい。
  • ローラースケートパークから東京恋愛専科、そしてローラースケートパーク。さすがに今回は継ぎ目がわかった(笑)。ば〜ら〜ば〜〜〜!!
  • ラブリーの練習、感じたかった僕らを待つ、の次に完璧な絵に似た、の練習なんだけど、完璧な絵に似た、というところで「感じたかった」て歌いだしちゃった小沢くん「おれがまちがっちゃったよー」
  • カローラIIにのって、オリジナルはゆったりほんわか、という感じだけど、アジアンぽいスパイシーなアレンジだった。この前のMCで、ファーストクラスの乗客を哂うエコノミークラスの乗客の台詞「ファーストクラス100万円もするんだって、アホじゃねえの、着くところは同じなのに」て言い方がすごくかわいかった。「この街の大衆音楽であることを誇りに思います」
  • 痛快ウキウキ通り、相変わらず「プラダの靴がうおー!」て絶叫がすごい。残念無念!ぱっぱっぱー!でホーンセクションをじっと見る小沢くん。そういえば、メキシコっぽい顔の人、のくだりでも北原さんをじっと見つめてたな。英語詞?っぽいところをとことん排除してるように思ったんだけど、別にそういうわけではなくてクリスマスイブとかプレゼントとか言ってたしなぁ、なぜかアラビアンナイトだけは歌わされるんだよなー。
  • 天気読み、やっぱりこのアレンジは神がかってる!!! オリジナルはストイックな感じだけど、いきなりサイバーでテクノになるんだからもう。
  • 戦場のボーイズライフ、強い気持ち・強い愛、この2曲の夜のネオン混じりの暗さから、ばーーーーーーーーーーーーっと夜明けの光が差し込んでくるような開けた感じがすきでたまらない。熱い。ふと思い出してrelaxの2003年の9月号を取り出してきてみたり・・・これ、刹那が8/31に出るっつって広告というか、真っ白なページに明朝体で歌詞が書いてあるだけのページなんだけど、ガツンとくるんだよなー、染みる。その後紆余曲折の末延期になって収録されない曲とかあったんだけどね。*1
  • 今夜はブギーバック、ラップこいやー!と思ったらまさかのスチャダラ本物乱入!!! ちょう盛り上がった!!! 途中ラップが違ってたんだけど新しいバージョンかな?(詳しくなくてすみません)。いやーほんとびっくりした。今思えばDJブースあったんだよね・・・東京、京都、あと福岡でも来たらしい。ひっこんだあと、小沢くんが「まさかねぇ・・・」て言ってたwwなんせこの、間延びした語尾がかわゆかったんだよなー。あといきなりカメラ回した人が入ってきてどこの密録じゃと思ったらエリザベスだった件(笑)。
  • 「あー夢が夢ならそれでもかまわない、ってか」の夢が夢なら。最初に花火やってる映像が流れたんだけど、エリザベスが撮った小沢くんだろうか。
  • 麝香、パッションな感じで。こういう激しい感じにもなるんだー、と。
  • 13拍子の曲、3、3、3、4で1フレーズだと思って拍を数えようとするんだけど、ぴったりくるところもあれば気を抜くと4拍がわかんなくなったりする不思議な曲だった。フリもまた変な宗教ぽくてシュール。あと、これを区切るときの小沢くんの手の動きがものすごいスマートで好きだなー。
  • シッカショ節、はーよっこいしょーしっかしょ!ほんとこの曲すきだわ、なぜかみんな1・3拍目で手拍子できるという、国民性とかあんまなさそうな感じで実はあるんだよな、ということに気づかせてくれる。町内の盆踊りとかで使ってくださいね、「まさかのオザケンがまぎれてる」て自らオザケンって言うとか!
  • さよならなんて云えないよ、オッケーよ!(頭の上でまるを作って!
  • ある光、時間軸を超えて、吐き出すようなストイックな感じ。ぐっときた歌詞がひふみよに載ってた、ありがとうという言葉で失われしものに誓うよ、磯に波打つ潮よりも濃く我の心はともにあると。
  • ラブリーの、小沢くんの肩から胸板にかけての独特のひょろっとした動きがすっごい好きで、まったく変わってなくてうれしかった!
  • 愛し愛されて生きるのさ、そう、朗読のところもちゃんとやるんです!「家族や友人たちと並木道を歩くように、」って!
  • 最後の挨拶、ボーズくんが「ワールドカップ中は仕事しないって決めてるんだけど、ワールドカップと小沢くんのコンサートかぶることないよ!?」て言ってたw 小沢くんがしみじみと「スチャダラ20年ってすごいねぇ」って言ったらボーズくんが「いや小沢くんだって!全然古びないじゃん!!」て言ってた。はげどう。
  • 真城さん、去年のクリスマス頃に小沢くんの8cmシングルをiPodにいれてたら小沢くんがコンサートやりたい、て連絡があったらしい。
  • なんせ小沢くん、まったくかわってなかったなぁ・・・ちょっとHAGEてた・・・?て、あれは髪型のせいだよね、もともとDECO広めというか、映像の中の短いときはそんなに感じなかったし! いやもう40過ぎてるしどうなっててもいいんだけど。説教くさいことをいろいろ言ってるようだけど、単純にそう思ってるだけなんだろうなー、という感じ。いい感じでおとなになったというか、落ち着いたんだなー、けどキュートなところはまったく変わってなかったよ!!
  • よしもとばななも言ってたけど、セールスの匂いがまったくしないんだよねー、日本では所属の問題でそういうわけにはいかんのだろうけど、それでも自分のパフォーマンスとプロモーションの姿勢を貫く小沢くんはすばらしいと思う。別にひねくれもの、て感じは受けないな、どっかに所属してたら楽なんだろうけど、こういう時代だしそれがいいかどうかもわかんないしね。しかしちょっと商業的な匂いがしてもいいと思うんだ、新曲リリースとか、DVD化とか、、、このさいライブ盤CDでもいいわ、なにとぞ、なにとぞ!!

*1:ちなみにこの号は大阪特集つっておkdとダウンタウンが一緒に載ってたりなんかする、捨てれねー