人間失格@なんばパークスシネマ

人間失格 (角川文庫)

人間失格 (角川文庫)

もちろんとまキュン表紙版を買って冒頭だけサクッと読んでいったけど、それがよかったです。場面の切替とか読んでないと???てなるかなぁ、非常におもしろかったです。暗い内容だけど。

  • とにかく全編昭和力はんぱねぇ。袴だったり着流しだったりスーツもレトロで、衣装と美術がすばらしかったです。
  • さかいまきのあの色目テンションはなんだったんだろ。戦前といえどああいう貞操観なんだろうか、、、逆にああいう感じなのかな・・・
  • てらしましのぶのあの少女っぽさ?ていうの?どうも生理的でダメでね・・・あれが持ち味で評価されてるところなんだろうけど、素のてらしましのぶもあんなんなんだろうなー、て思っちゃう。
  • もりた@中原中也がハッとするくらいよすぎて涙目。出番は少ないけど存在感のある役どころでした。人間失格中原中也が出てくるってのがよく考えたらおかしいんだけど*1、鎌倉の象徴的なシーンは死に対する何かなのかなぁ、ちょwwwわけわかんねwwwと思いつつ美しいシーンでした。これは原作にないので説明のしようもないなぁ。
  • こいけえいこがほんとびっくりするくらいサクッと奥さんになってて驚愕。しかし子どもが「ほんとうのお父さんがほしいー」ていうとこは残酷すぎた
  • いしはらさとみの昭和力パネェ。 さとみは無邪気で天然なので、いやいやとかじゃなく、夫の漫画原稿渡してお金もらうときはこうするもんだと思ってたみたいよ、、、(見たあとに売春?とか物議をかもした)
  • あと、伊勢谷もきらいなんだよね、、、あの飄々とした感じが、、、まぁきらわれてナンボの役どころだとは思うが。「とんだ空豆だぜ!」*2と「ところで5円貸してくれないか」*3ははやらせたいw 5円貸すたびにとまキュンが不幸になっていく、というお友達の見解は正しい、最後は「やだ」って言って拒んで*4やったー!と思うんだけど、伊勢谷が悪態つくので腹が立ったわー、ほんとおまえにいわれたくない!!-で、初めての濡れ場(てほどでもないけど)がむろいしげるって・・・!!前述の人たちは許可がおりなかったの!? なんせ絶望しました。
  • で、最後はみたよしこで・・・いや大女優なんだろうけど・・・いいようのない絶望が・・・(ちなみに原作ではもっとこ汚い感じのひとでした・・・)

しかしどう見てもヒモでヤク中のだめんずのお話です本当にありがとうございました、という内容なんだけど、これぞ文学!ともてはやされるのはなぜなんでしょうか。自分のどろどろと向き合って私小説としてフィクションに消化させるところが凄いの?わからんな、、、

*1:フィクションなので実在の人物が出てくるのがね、、、いつ作家になろうとするのかな?と思ってみてたし・・・

*2:リアルに吹いた

*3:原作にも出てくるw

*4:その「やだ」がかわゆかったのだ、、、ヤク中だったけどね、、、