さらに音楽性とか

湊さんのエントリ(id:mnt:20061114)と、じだらくさんのコメントの返事しそびれたのを兼ねて。
確かに音楽性ってのは、楽曲自身が持つものとプレイヤーが持つものと両面あると思う。楽曲自身が持つものってのはある程度技術でカバーできると思うけど。わたしが前のエントリ(id:hinomaru:20061025#p2)で言ってるのはプレイヤーが音楽にこめる気持ちってのが大きい。バンドなんかやってると、その気持ちが相乗効果を生むことがあるわね。

上手いソリストが集まってオケ作ってもうまいオケが出来る訳ではない

これはまぁ、そうだと思う。そこそこうまいとは思うけど、結局は寄せ集めにしかならないんじゃないかな。本当にうまい人たちなら寄せ集めでも何とかするんだろうけど、やっぱりうすっぺらくなるんではなかろうか。技術もさることながら、なにごとにも芸術要素ってのは備わってるんだから、そこに背景を持たせて上乗せすることも大切なんじゃないのかな。あと音楽の世界では、うまいソリストをフィーチャーして音楽やるってのも可能ですよね。
野球のたとえがむずかしいのはどうしようもないなあ(笑)、技術的なことで点数がとれても、さらに上乗せして点数を稼ぐ作戦とか、稼ぐための気迫とか勢いとか運を持ってるとか、そゆのが上乗せされて最終的な「強さ」に結びつくんじゃないかと思う。上手くないと強くなれない。そゆ意味で技術ってのは必要条件ってのも納得できる。

個人的にはあんま技術がなくても、音楽で何を伝えたいか、その気持ちを大切にしてずっと音楽と、そしてバンドのメンバと向き合ってきたので、技術重視とか、うまいひとフィーチャーっていう音楽って好みじゃないんです*1。けど、それを勝負の世界に持ち込んで強さに結び付けるにはどちらもないとダメ、技術的な要素がそれほど大きなアドバンテージにならないときに、いわゆる「表現力」「音楽性」とか精神論に近いもんが強さに差をつけるんじゃないかと思います。

*1:最近精神論ではどうにもならんところまで来ているが